厳選した美しいアピストグラマ等の熱帯魚を提供。熱帯魚輸入卸販売のコクーン

本日、販売特約店様にリリースしたお魚をご紹介します。
今回はアピストグラマ4種を新たにリリースいたしました。
川の水位がようやく下がり始めコロンビア便の輸入がまた始まります。
雨季の間は全く漁が行われないというわけではありませんが、心を鷲掴みにする魅力的な魚が採集されていなかったので輸入を躊躇しておりました。
川の水位はアマゾン川の上流部より徐々に下がり始めます。実はコロンビアにもアマゾン川と接している地域があり、今回はそちらのエリアで採集された種をまずご紹介いたします。

レティシア, コロンビア
ブラジル、コロンビア、ペルー、3か国の国境地域にレティシアという町があります。
この近郊で採集された2種類のアピストグラマとなります。

Apistogramma cf. norberti
・Apistogramma cf. norberti - レティシア近郊
日本初入荷種です。(多分)
ノーベルティはビッグマウスと呼ばれ、ペルー便にて時々入荷され古くから知られていますが、今回のノーベルティは尾鰭がライヤーテールになります。
この種の存在自体は以前から知られていましたが、実物が採集されたことはほとんどありませんでした。
コロンビアのアピスト研究家であるダニエルが数年前から何度も何度もこの地を訪れ、この種を探し求めていましたが気の毒に思えるほど毎回空振り。しかし今回ようやく本物のライヤーテールノーベルティを採集することができました。
写真ではライヤーテールの形状が確認し辛いですが、大きな個体の尾鰭の上下は少し尖っていますし、一般的なノーベルティの尾鰭の模様とは異なっていますのでライヤーテールノーベルティで間違いないです。

メスの数が少ないのでリリース数は極僅かになりますが、入手された方は是非その変わった尾鰭の成長を楽しんでください。

Apistogramma sp. Nadelstreifen
・Apistogramma sp. Nadelstreifen - レティシア近郊
この種も日本にほとんど入荷していない種だろうと思われます。
"ナデルシュトライフェン"はドイツ語。英語で"Needle-stripes"という別名があります。名前の由来は定かではありませんが、ニードルストライプスと複数形になっているので、細いラテラルバンドとその下の並行して伸びる2本のラインから名付けられたのかも知れません。
エウノータスグループに分類されていて、アピスト通好みの一見地味なアピストに見えますがじっくりと見てみると、オスの顎下には隈取り、尾鰭の上方にはオレンジの着色が見えます。
飼育環境下でどのように変化していくのかを見るのもアピスト飼育の醍醐味。そんな楽しみ方を見出してくれる種なのかもしれません。是非このアピストのポテンシャルを引き出してください。

Apistogramma psammophila
・Apistogramma psammophila - アタバポ川
冬~春先に採集される種だと思っていましたが、水位が下がったタイミングで採集したようです。
前回の入荷分よりも幾分ボディの赤色は薄い感じを受けますが飼育し易いサイズの個体たちが入荷しております。
今回はメスの数が少なかったのでリリース出来るペア数は僅かになります。

Apistogramma sp. D50
・Apistogramma sp. D50 (sp. Alto Vaupes II) - バウペス川
多分現地でストックされていたと思われますが、状態が良さそうだったので久しぶりに輸入してみました。
サイズは程よくバラけていて、魚の調子自体もすこぶる良いです。
オスの派手な隈取りを見るのも良いですが、同水槽内に外敵が居る場合、稚魚がある程度の大きさになるまでメスが口の中で育仔するマウスブルーダーと知られている種です。ちょっと変わった繁殖シーンを見てみたい方は是非チャレンジしてみてください。

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