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販売特約店様にリリースしたアピストのご紹介です。
本日は3種を新たにリリースいたしました。

Apistogramma sp. D24
Apistogramma sp. D24 (Rio Vichada)

前回入荷した sp. D24 のタイプIIのみが今回入荷しました。

ちなみに前回のタイプI は現地から、ビチャダのヴィエジタとの修正連絡が入っております。情報が錯綜してしまったことをお詫びいたします。
しかしビチャダのヴィエジタをご購入された方からは、メタ川やマナカシアス川エリアとは背鰭の形や色の入り方が違うとのお声をいただいており、ホッと一安心しております。

そして前回のタイプIIの方が sp. D24となります。

Apistogramma sp. D24
さてこの sp. D24について、今更ですがこの種の特徴を三点お伝えしておきます。

一点目が、胸鰭の付け根からお腹にかけて強い黄色を発色します。
二点目が、腹鰭の先端が赤く染まっている、もしくは赤色発色前の黄色になっています。
三点目が、尾筒のコーダルスポットはD25やD28よりも大きいです。

種を判別する際には体色や鰭の色は関係ないのですが、あくまでもDナンバーは種が特定されるまでの仮ナンバーという位置付けなので、このような色の違いが重要視されている部分もあります。
ヴィエジタI~IIIもカラーフォームと言われているように。

Apistogramma sp. D24
ただし、頬の赤い斑点はこの種を特定する大きな特徴ではありません。
上の写真の個体は5cm弱の雄ですが頬に赤はほとんど発色していません。(環境に慣れれば今後発色してくると思います)

Apistogramma sp. D24
こちらの個体は4cm弱の個体ですが、成長したらどうなってしまうのか、と思うほどベッタリと頬の赤が発色しています。
従いまして、魚を選別する際には頬の赤色は重要視されますが、D24という種として判別する際には頬の赤を気にする必要はありません。

しかし、本当に、本当に残念なのは今回も雌が極少数だったことです。この種は野生でも雌の数が少ないのかもしれません。


Apistogramma sp. cuiari
Apistogramma sp. cuiari

コロンビアでアピストグラマを研究しているダニエルは、3月の初めから約一か月間の採集旅行に出掛けておりました。(因みにDナンバーのDはこのダニエルの頭文字から取りました)
今回彼はオリノコ川~ネグロ川~ヴァウペス川と旅をし、その間に採集した魚をシッパーに送り日本に届いたのが先月よりリリースしているアピストたちです。
そして旅の最終目的地がクイアリ川でした。

もちろん sp.クイアリが日本にやって来ています。
今回の sp.クイアリは10cmほどの大きな個体も若干居ますが、4~6cm位の飼育し易いほど良いサイズがメインとなっています。
小さくても既に頬赤個体が多いので育成を充分お楽しみいただけます。


Apistogramma sp. D52
そして、「クイアリに行くなら絶対に新種を見つけて来て!」とお願いしたら本当に新種を見つけてきてしまいました(笑)

Apistogramma sp. D52 / sp. Harol

最初に発見した漁師の名前がシノニム(別名)になっています。彼はすごく喜んでいました(笑)

Apistogramma sp. D52
さて、このD52は今回約30尾捕獲でき、その内の数尾が輸送中に死んだり病気になりましたが、無事だった残りの半分がノルウェーへ、そして半分が日本へ輸入されました。
従って商用ルートに乗った D52は今日本に居る十数尾だけです。

場所が場所だけに多分今後の入荷はほとんど無いと思いますし、日本のアピスト史に残るであろう逸材だと感じています。(地味ですけど。笑)

Apistogramma sp. D52
サイズはこんなチビばかりなので今回リリース出来る数は極々少数になりますことをご了承ください。

採集旅行中に撮り溜めた写真や動画は膨大な数になっています。現在整理していますが、機会があればこの場で現地の様子をご紹介出来ればと思っていますので、あまり期待せずにお待ちください。


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販売特約店様にリリースしたアピストのご紹介です。
本日は5種を新たにリリースいたしました。

Apistogramma sp. Mitú (Rio Vaupés)
Apistogramma sp. Mitú (Rio Vaupés)

久しぶりの入荷です。
数年前に日本に初入荷し、その時は sp. ヴァウペスとして販売されました。
マクマス系でありながらこのスリムな体形はやっぱり変わってます。


Apistogramma sp. Rautenband (Rio Vaupés)
Apistogramma sp. Rautenband (Rio Vaupés)

この種も数年前に初入荷し、cf. ヘルケリーとして販売されました。
今年に入ってからドイツのシクリッド学会で研究論文が発表され、現在は sp. ルーテンバンドと呼ばれています。
今回入荷した個体たちは手頃なサイズでかなり綺麗になりそうです。


Apistogramma cf. personata (Rio Vaupés 南岸産)
Apistogramma cf. personata (Rio Vaupés 南岸産)

ヴァウペス川の南岸の支流にて採集した cf. ペルソナータです。
背鰭が高く、体色の黄色が強いので最近入荷している cf. ペルソナータと同じタイプと思います。


Apistogramma cf. personata (Rio Vaupés 北岸産)
Apistogramma cf. personata (Rio Vaupés 北岸産)

こちらはヴァウペス川の北岸の支流にて採集された cf. ペルソナータ。
南岸産と比較してかなりスリムな体形です。
いずれの個体も小さなサイズなので、成長した時にどのような姿になっているのか気になります。


Apistogramma sp. D39 / sp. sp. Alto Vaupes I (Rio Vaupés 源流域)
Apistogramma sp. D39 / sp. Alto Vaupes I (Rio Vaupés 源流域)

昨年発見され、衝撃の入荷を果たした sp. D39が今年もやって来ました。
今回のは程よいサイズでの入荷ですので、育成も繁殖も楽しめるはずです。


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Apistogramma sp. D51
昨日、ノルウェーのTom Christoffersen氏が運営するサイトが久しぶりに更新され、コロンビア産アピストグラマの新種、sp. D51とsp. D52が掲載されました。

実は上のこの個体、採集された日のうちに現地から当社へ写真付きで情報が提供されており、「新種?」「sp. イサナ?」などと真夜中にやり取りをしておりました。
と言いますのは、鮮やかな体色もさることながら尾鰭がライヤーテールではなく、ラウンドテールからスペードテールに近かったからです。

その後、現在知られているアピストグラマのいずれの種にも属さないだろうと判断され sp. D51というDナンバーが新たに付与されました。

実は、上の写真の個体が先日当社に輸入されておりました。
しかし大変残念な事に、この個体は死着でした。ただしそのような状態でも鮮やかな体色は写真の個体そのものだったのが強く印象に残っています。


Apistogramma cf. uaupesi
その派手な個体と一緒に捕獲されたのが、3月20日リリースでご紹介しましたApistogramma cf. uaupesi (Upper Rio Negro)です。

Apistogramma cf. uaupesi
しかしリリース出来そうな個体はいずれも小さく、一番上の写真のような派手さや尾鰭の形を確認することは出来ませんでした。
そのため当社としましては、その時点で確認が取れていなかったこともあり販売名は「cf. uaupesi」としたのです。

その後現地の漁師に一番上の写真と同一種なのかを確認したところ、「多分同一種のはずだ」との回答を得ました。
その理由は、「現地の川では同じ場所に似た同一グループの種が一緒に棲息している事はまず無いから」とのこと。

Apistogramma cf. uaupesi
そこでリリース前に撮影した写真をもう一度見直してみました。
確かに、顎下の隈の入り方、全体的な体色、尻鰭の色の入り方、尾鰭は真っ赤になるであろうと思われるオレンジ色の出方、等を見ると一般的に知られているロートカイル系とは少し違うところも僅かながら見えてきます。

当社に残っているのは2~3cmの幼魚ばかりで、将来の体色や背鰭の形状までを現段階で予測するのは不可能なサイズです。
もし既にご購入されているお客様、または販売特約店様に直接足を運べるお客様は是非ご自身の目で背鰭の形状なども併せてご確認ください。
背鰭の立ち上がり(一条目)がロートカイル系のように低いのか、それともsp.セーゲルフロッセンのようにいきなり立ち上がっているのか、などが大きなヒントになると思われます。

当社は、嘘や適当な事を並べてまで仕入れた魚を売るつもりはありませんが、このアピストグラマに関してだけはこの記事のタイトル通りです。


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販売店様にリリースしたアピストのご紹介です。
本日は2種を新たにリリースいたしました。

Apistogramma cf. diplotaenia
Apistogramma cf. diplotaenia (Rio Orinoco)

昨年の11月にレア種としてご紹介したディプロがまたやって来ました。
ブラジル側へ流れるネグロ川産とは若干違い、スペードの形をした尾びれがより際立ち、ラテラルバンド下のギビバンドが特徴的なアピストグラマです。

前回の便では雌雄の判別も出来ない程の小さなサイズでしたが、今回は良いサイズが纏まって入荷しております。
とは言え、この種は小さなサイズでも一旦落ち着いてしまえば丈夫なアピストで、成長が早く、環境さえ整っていれば自然に産卵へと導けるはずです。

Apistogramma cf. diplotaenia
この種がこれだけ纏まって日本にやって来たのは多分初めてではないでしょうか。
しかしこの種は適正な時期に適切な場所に行けば実は沢山獲れるアピストグラマなんです。

では何故この種がレア種と呼ばれているのか。
それはこの種が輸送にとても弱い面があるからなんです。特に雌が。
昨年の11月の入荷では生きて日本に到着したのは約10%でした。もちろん大赤字です...(汗)
その後2回このディプロ目的で漁に出かけましたが、ボゴタのシッパーの元に到着した時にはいずれも全滅でした。
その数、ザッと〇〇〇匹、ここではとても言えない数字です(泪)

今回はその反省を活かし漁師とシッパーと我々が相談して特別な梱包と輸送方法を考案しました。
それが今回見事に大成功!!!
死着はほとんどなく、もちろん雌個体もしっかり居ます!

昨年からかなりの量を捕獲してしまったのでしばらくはこの種狙いの漁は行いません。従って今回のように纏まって入荷する事は当分無いでしょう。
前回の便で入手を諦めるしか無かった方々申し訳ありませんでした。今回は大丈夫です!
可能な限り価格も抑えていますので今回のチャンスは是非ともお見逃しなく!


Apistogramma cf. hongsloi

Apistogramma cf. hongsloi
Apistogramma cf. hongsloi (Rio Vichada)

今回のホングスロイはボディ全体がオレンジ色をしています。
現地ではレッドビチャダと呼ばれていますが、ラテラルバンドに沿って赤いラインが入っているのを見ると、数年前にラーゴ・カリマグア産で入荷したホングスロイによく似ている感じがします。
雌の数が少ないのでリリース数は僅かです。


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久しぶりに販売店様にリリースしたアピストのご紹介です。
本日は新たに3種をリリースいたしました。

Apistogramma sp. D24 (Rio Vichada)

Apistogramma sp. D24 (Rio Vichada)
Apistogramma sp. D24 (Rio Vichada)

マクマス系が多いDシリーズの中で、ヴィエジタ〇〇年タイプに最も近いとされるアピストです。
頬に赤点がある個体、腹鰭が赤い個体、と現地からは2タイプに分かれて入荷しておりますが、成長した時に同じような姿形になるのか、それとも違ってくるのかは不明です。
残念なのが今回も雌個体が少ないこと。これはマクマス系の宿命(泪)
従ってリリース出来るペア数は極々少数となります。
もし雄だけでも構わないという方がいらっしゃったら販売特約店様にご一報ください。


Apistogramma cf. uaupesi (Upper Rio Negro)

Apistogramma cf. uaupesi (Upper Rio Negro)
Apistogramma cf. Uaupesi (Upper Rio Negro)

ネグロ川の最上流で採集したsp. ロートカイルです。
多分ですが(汗)、数年前にイサナ川産として入荷したロートカイルと同一種だと思います。
今回のはイサナ川ではありませんが。(汗)
まだまだ本来の体色を見せていませんが、飼い込んでいただくとこのアピストの素晴らしさを存分にご堪能いただけるはずです。
今回の採集場所はそう簡単には行けない場所ですので、次はいつ入荷するか見当もつきません。
本アピストをお待ちだった方は是非販売店舗様にアクセスしてください。


Apistogramma lineata (Rio Atabapo)

Apistogramma lineata (Rio Atabapo)
Apistogramma lineata (Rio Atabapo)

今回のリネアタは手頃なサイズで粒揃いです。
もちろん鰭等の欠損は全くなく、今までに入荷したリネアタの中で一番の個体たちだと思います。
写真後方に居る個体のように、すぐにでも産卵してしまいそうな雌が数匹確認出来ていますのでお楽しみいただけるはずです。


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販売店様にリリースしたアピストのご紹介です。
本日は1種のみ新たにリリースいたしました。

Apistogramma sp. D37
Apistogramma sp. D37
昨年、突然大量に入荷したアピストグラマです。
日本では何故か、サンホセとかサンノゼとかと呼ばれていますね。笑

Apistogramma sp. D37_habitat
採集場所はイニリダ川上流とされていますが、実際にはイニリダ川の源流に限りなく近い流れがほとんど無いような小さな湖です。
採集場所との位置関係や発送スケジュールにもよりますが、アピストを捕獲すると一旦近くの街の養殖池等に放流しておいて後日まとめて持ち帰ることがよくあります。
このD37の時は、グアビアーレ県にある「サンホセ」という比較的大きな街に一旦集められました。
そして日本に情報が流れてきた際に、この集積場所であったサンホセの名が何故か伝えられ「sp.サンホセ」という名前が付けられてしまったのです。笑

アラクリナグループのアピストで、背びれが伸びず丸っこい形は好き嫌いが分かれるところではありますが、鰭に入る色は他のアピストグラマには見られない色彩です。

採集場所を考えると今後はそれほど入荷しないと思われますので、このアピストを待っていた方はお見逃しなく!


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もう忘れ去られてるかもしれませんが、2018年もコクーンを何卒宜しくお願いします。

年末に現地漁師と今年のアピスト採集計画を立てました。
それらが全て滞りなく実行されれば今年も素晴らしいアピストたちが日本にやって来ます。
しかし自然が相手なので計画通りに進まないことも多々あります。
前回と同じポイントに行ったのに目的のアピストが居なかったり、最近は天候不順で雨が多く水位も高くなってきているようです。
どうぞ少しだけ期待しつつ今年もコクーンを温かい目で見守ってください。

年末年始の関係で飛行機の予約が取れず苦労しましたが、今年の初便が入荷しています。

Apistogramma viejita
Apistogramma ヴィエジタ (Puerto Gaitán)

去年の6月に極少数入荷しましたが、纏まっての入荷は2014年以来3年ぶりとなります。
今回のヴィエジタは、スモールサイズ~ミドルサイズとなりアピスト育成を十分楽しむことが出来るサイズでの入荷となりました。
2014年に入手し損ねた方も、再度ワイルドのヴィエジタの魅力を味わいたい方も是非このチャンスを逃さずにゲットしてください。
ヴィエジタには♀が少ないという悩みの種がありますが、今回の入荷も例外ではなくやはり♀が少ない印象ですので早目のアクセスをお勧めします。

Apistogramma sp. schwarzkehl
Apistogramma sp. シュワルツケール (ヴィエジタIII)

前回便とは異なり、今回は尾鰭に格子柄が入らないタイプです。
どちらかというと入荷時にはあまり体色を出さないアピストですが、入荷直後でこれだけ色が出ています。
隠したくても自然と出てきてしまうのでしょうか。笑
かなり派手なタイプになるV3と思われます。


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販売店様にリリースしたアピストのご紹介です。
本日は4種を新たにリリースいたしました。

Apistogramma cf. diplotaenia (Rio Atabapo)
レア種、Apistogramma cf. ディプロタエニア (Rio Atabapo / Alto Orinoco)
ラテラルバンドから斜め下に入る線がこのエリアに生息するディプロタエニアの特徴です。
サイズ的にかなり小さいですが状態はバッチリになりました。
数が少ないのでこの種を待ち望んでいた方はお早めにどうぞ。

Apistogramma sp. blutkehl
Apistogramma sp. ブルトケール(インボイス名)
ほとんど瀕死の状態で入荷しましたが何とか立ち上がりました。
現在日本におけて呼ばれているこの系統の各種アピストの名前が合っているのかどうか少し疑問に思うところがありますが、顎下の模様や薄っすらと見られた下腹の攻撃斑(写真では見えませんが)は、sp. ブルトケールと呼ばれているアピストだと思います。
ただしまだ小さいので断定は出来ません。笑
ウアウペシーの可能性もあります。

Apistogramma sp. segelflossen
Apistogramma sp. セーゲルフロッセン
少数での入荷でしたが良いサイズで綺麗な個体が届きました。
背鰭はかなり高いです!

Apistogramma sp. D18 (A. cf. alacrina)
Apistogramma sp. D18 (cf. アラクリナ)
個人的にはアラクリナの最高峰だと思っています。
ボディや各鰭に入った赤いドットがこの種の特徴です。
まだ本調子ではないものの、既に将来どんな個体に変貌していくのか安易に予想出来るかと思います。

Apistogramma sp. D18 (A. cf. alacrina)
小さな個体でもこの通りバッチリ仕上がっています。
ただし、この種のもう一つの特徴が雌が少ない点です。
この種は2年ほど前から密かに入荷していましたが、いずれも雌がほとんど入荷しませんでした。
今回も見たところ雌がかなり少ない印象ですので、この種を待っていた方は早めのアクセスがよろしいかと思います。

Apistogramma sp. D18 (A. cf. alacrina)
これは今回輸入した中で一番大きな個体です。
こんなにデカいアピストを見たのは初めてです。優に10cmを超えています!
この種には別に Pseudo Kullanderi という名前が付けられています。
直訳すると疑似クランデリ、または偽物のクランデリとなり、あのシングー上流クルア川に生息するクランデリの名を冠しています。
この個体を見て納得しました。笑
この雄のサイズに合う雌は1匹しかおりませんので、チャレンジされる方はお早目に!


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本日、販売店様にリリースしたアピストを紹介いたします。
今回の輸入は、経由地のアメリカで待ちぼうけを喰らったうえに最近の日本の寒さが影響してか魚の状態はあまり良くありませんでした。
そんな中、いち早く立ち上がった2種をまずはリリースしております。

A. lineata
Apistogramma リネアタ (Rio Atabapo)
手ごろなサイズにも関わらず頬にはリネアタ特有の隈取りがギッシリ入っている個体が多く、背鰭が高い個体が多い印象を受けました。

A. lineata
その中に何故かリネアタの体形とは違うアピストが紛れ込んでいました。
個人的にはこちらの方が興味深い。
これはメガプテラなのかピアロアなのか。アタバポ産だとするとピアロアの可能性がありますね。
3匹紛れていたので種がハッキリしてもし♂と♀になったらリリースします!


A. sp. schwarzkehl
もう一種がインボイス名、Apistogramma sp. schwarzkehl(産地不明)で入荷した個体です。

A. sp. schwarzkehl
一見派手になるヴィエジタIII(= sp. schwarzkehl)に見えますが尾鰭に格子柄があります。
しかし最近入荷していたヴィエジタ3.5と言われているアピストとは少し違うようです。

A. sp. schwarzkehl
シュワルツケールとは、schwarz = 黒い、kehl = 喉という意味です。
雌が婚姻色に変わると顎下に黒いマーキングが出現することからそう呼ばれるようになりました。
しかしこの種は多分顎下は黒くならない種のように思われます。
"D"シリーズのアピストの中にもこのシュワルツケールに似た種がD25、D29、D30と居ますが、いずれも雌の顎下に黒いマーキングを示しません。
このことから個人的な意見として、シュワルツケールに似たアピストはコロンビアの広範囲の地域に生息していてそれぞれ地域差があり、唯一プエルトガイタンの近くを流れるマナカシアス川に生息するシュワルツケールの雌のみが繁殖期になると顎下に黒いマーキングを出現させる、と考えるのが合理的かなと思います。
そうなるとシュワルツケールという種名はマナカシアス川産にしか当てはまらなくなってしまいますが。笑
果たして今回の雌の顎下は黒くなるのかどうか検証をよろしくお願いいたします。


Iguanodectes geisleri
アピストグラマの他に今回はカラシンも極少数ですが入荷しております。
良い状態で入荷するのが稀な、イグアノディクティス・ゲイスレリ(Iguanodectes geisleri)です。
泳ぎが活発で少しだけ乱暴な性格ですがとても綺麗なカラシンです。

Hemigrammus coeruleus
ヘミグラムス・コエルレウス(Hemigrammus coeruleus)、和名はピンキーテトラで良いと思います。
環境に慣れ成熟すると体は真っ赤に染まり、興奮すると各鰭が黒くなるカラシンです。


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