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水槽蓋 ルブラ - ガラス -
ガラス製のフタに見えますが、実はガラスではありません。

水槽蓋 ルブラ - ガラス -
フタ受けが要らない樹脂製水槽用フタ、ルブラシリーズにまた新たなバリエーションのガラスタイプを追加しました。

水槽蓋 ルブラ - ガラス -
外見はガラス板のように見えますが、実際に手にとって初めてその重さや感触からガラス板ではないことに気づきます。
最近は全てのルブラシリーズに面取り加工を施しているので、その効果により余計ガラス板に見えてしまうのかもしれません。
材質はポリカーボネート製。もちろんガラス製ではないので落としたりぶつけたりしても割れてしまうことはありません。
樹脂製のフタにおける他の良いところは、加工がある程度自由にできるところです。

水槽蓋 ルブラ - ガラス -
切り欠き加工により、エアチューブ・耐圧チューブやヒーターの電源コード等が通る隙間を作って水槽周りをスッキリさせると同時に飛び出し事故を防止することも可能です。
また外部フィルターの吸水・出水パイプ、外掛けフィルターの出水口のサイズに合わせて切り欠き加工することも可能です。

水槽蓋 ルブラ - ガラス -
給餌用の穴あけも可能です。
これからの時期、飼育水を冷却するため水槽用ファンを設置する方が多いと思いますが、送風口の位置に合わせて穴あけ加工も可能です。丸い穴ではなく、四角い穴をあけることも可能ですのでご相談ください。

水槽蓋 ルブラ - ガラス -
便利なツマミも大小サイズを揃えております。

その他、角落とし加工、斜めカット加工もあります。

ご要望に合わせて加工処理を実施しておりますのでお気軽にご相談ください。
注文を受けてから当社で施工図を作成し、それをお客様に確認していただいてから制作に入りますのでご安心ください。
ただし注文数や加工内容によっては少し納期が長くなる可能性もありますので何卒ご了承ください。
ご注文またはご相談をお待ちしております。


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今週リリースしましたお魚をご紹介します。

現在コロンビアでは、禁漁期間が明けてないエリアや水位が高くてまだ採集に適していないエリアがありますが、今回はそれ以外のエリアでの新規採集分と現地ストック分が入荷いたしました。

Apistogramma sp. D25
・Apistogramma sp. D25 / sp. Rotflecken
先日テトラ本の最新版が発売されましたが、その中のヴィエジタのタイプ2として掲載されている種に一番近いとされているのがこのsp. D25です。
以前のポイントとは若干異なる場所での採集となったため若干地味めに見えますが、どの個体も持っているポテンシャルはかなり高いと見ています。
今回はメスの数も多かったので、この種を待ちわびていた方にとって今回は狙い目です。

Apistogramma sp. D29エリアから
・Apistogramma sp.
sp. D29と同じポイントで採集されたアピストとして入荷しました。
sp. D29はsp. シュワルツケールと同じか他のバリエーションと考えられていますが、実物を見たことが無いですし、公開されている写真では鰭を広げていないので実際はどのような種なのか不明です。
顔周りのメラニンパターンはシュワルツケールに似ていますが、コーダルスポットなど他の部分はD29とは異なっているように見えますし、本種は尾鰭に赤いツインバーを持つ個体も居ることから現段階では別種なのでは、と判断しています。
では本種は何者?となりますが、とりあえずはsp. とさせていただき、購入された方にご判断いただきたいと思います。当社には既に在庫はありませんので是非よろしくお願いします。

Apistogramma sp. D20
・Apistogramma sp. D20 / cf. minima
コロンビアから新種として極僅かのみ入荷しましたが、その姿形からミニマと判断しました。
過去に一度ミニマが入荷したことがありましたが、とても地味なアピストの印象のみが残っています。しかし今回のミニマは全体的にオレンジ色っぽい体色を持ち、各鰭には赤色に近いオレンジ色を持っていてとてもカラフルなミニマと感じました。
このことからsp. D20 (cf. minima)と判断しております。雌雄も同様に判断できれば良いのですが、この種の雌雄は育ててみないと分かりません・・・泪。

・Apistogramma viejita

・Apistogramma sp. Mitu

・Apistogramma sp. D10

・Apistogramma psammophila

・Apistogramma sp. D24

・Apistogramma agassizii (レティシア)

・Apistogramma macmasteri (タメ)

今回は、以上のアピストグラマ10種をリリースしました。


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アピストグラマを中心に南米のドワーフシクリッドを綺麗な写真と生息地の地図を交えて解説している書籍の最新版です。
通称「テトラ本」と呼ばれ、アピストグラマの飼育者にはもうお馴染みのアピスト図鑑ですね。

今回で10回目の改訂版となります。掲載内容が大幅に拡充された今回の改訂版では、最近発見された未記載種も含め多くの種が掲載されているので見応え・読み応えともに充分です。
また今回の改訂版では、複数の日本人アピストマニアが写真提供していることもあり注目度がとても高くなっています。

著者のヴォルフガング・シュテーク博士が全力を注ぎまとめあげた渾身の1冊をお楽しみください。
Apistogramma sp. Maravilhaも掲載されています

発刊は2021年5月1日ですが、コロナウイルスが流通に影響を与えているため、配本されている国は現段階ではドイツとその周辺二カ国のみとなっており、欧米諸国にもまだ十分に配本されていない状況です。もちろん日本をはじめとしたアジアにも配本は予定されているようですがその時期や入荷数はまだ未定と聞いています。
そうした中いち早く日本のマニアの方々に読んでいただきたく少数ですが独自ルートにて入手いたしました。輸送料等の関係で割高になってしまいますが、販売特約店様またはコクーンオンラインにてお買い求めください。

※今回、既存データの内容や順番を大幅に変更した影響で記載内容に若干の誤りや転載ミスなどが見受けられますが、気付いた点は出版社および関係者に既に報告済です。次回の重版あるいは改訂版では訂正されるはずです。


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前編からの続き

話の流れから、この記事の最終的な結論が既に見えてるような気がしますが構わず先に進みます!

さて、アピストの美しさの定義は人それぞれだと思いますが、自家繁殖したアピストのFに対して「えっこれブリードなの?ワイルドかと思った!」と、昔からこのような言葉が最高の賛辞だと言われています。

これはアピストに限ったことかもしれませんが、ワイルドが持っている体形・体色・鰭の伸びこそがアピストの美しさを象徴する定義の一つと言えるのでしょう。
違う言い方をすれば、Fをワイルドの体形や体色に近付けるのはそう簡単なことではないとも言えるのではないでしょうか。

そんな色揚げが難しいとされるアピストの体色の中で、赤色が飼育しているうちに退色してしまうケースや、Fの赤色が発色しないという悩みが一番多いと思われます。(特にブラジルやコロンビアのブラックウォーターに生息するアピストの赤色)

前編で述べたように、アピストの体色を保護色と解釈した場合、退色または発色しない原因は、アピストが現在の飼育環境下で保護色を必要としてないからなのでは?と考えられるのです。

南米の褐色の川で撮影 !アピストグラマ・プサモフィラ

この動画は、プサモフィラの生息地であるコロンビア東部ベネズエラとの国境を流れるアタバポ川の水中を撮影した動画です。
アタバポ川の支流にはプサモフィラの他に、リネアタやsp.ブルトケールなど顎下に特徴的な赤い隈取りを持つアピストが生息している水系として知られています。

前編では、赤褐色のブラックウォーターを陸上から撮影した写真を掲載しましたが、この動画は水中のブラックウォーターはどのような景色になっているのかが分かりやすいと思います。
プサモフィラは少し水深のある環境を好むので他のアピストの生息地とは若干異なる可能性はありますが、川底の白い砂が太陽光と赤い水により真っ赤に染まっているのが良く分かると思います。

それではアピストの色揚げ方法(= 保護色の復活または発色)について説明していきます。
色揚げと餌と色素胞の関係
アピストの体色と色揚げを説明する上でその発色の仕組みを理解しておく必要があります。

体色は体表にある色素胞という細胞が担っており、アピストは「黒色素砲」「赤色素胞」「黄色素胞」「白色素砲」「虹色素胞」という5種類の色素胞を持っています。
黒色素砲・赤色素胞・黄色素胞・白色素砲は、上図のように枝状の突起を持つ形状をしています(形状はイメージで実際の形状はそれぞれ異なります)。細胞内には球状の色素顆粒があり、この色素顆粒が拡散・凝集することにより体色を変化させています。

虹色素胞は、他の色素胞のような枝状突起を持たない光反射性の板状の細胞です。細胞内部には色素を持たずグアニンからなる板状結晶が重なった構造をしています。虹色素胞はこの板状結晶の反射角度や反射する波長を変化させて体色を変化させています。

上の写真を拡大すると大小の小さな点が見えると思います。これが色素胞です。
色素顆粒が拡散している状態だと大きな点に見え、凝集している状態だと小さな点に見えます。丸く囲った部分は、サブオービタルストライプ(目の下の線)で普段は拡散状態の黒色素胞が密集して黒く見えてる部分ですが、この時は若干興奮しているため黒色素胞が凝集状態となり、下層の赤色素胞が拡散状態となっているため赤色に発色しています。

余談ですが、消灯した後にライトを当ててアピストを見たことがあるかと思います。周囲が暗くなるとアピストは鮮やかな体色を発色せず大概は白っぽい地味な体色になります。これは夜行性の捕食者から身を守るための体色変化ですが、目立つ色の色素胞を凝集状態にするためです。

ところで店頭や通販サイトで販売されている色揚げ用フードのほぼ全てが赤色の色揚げに特化しているのは何故かご存知でしょうか。

魚類の赤色は天然色素であるカロテノイドを赤色素胞に蓄えることにより発色していますが、このカロテノイドは魚類も人間も実は体内で生合成することができない色素です。このため餌を介して体内に入ってくるカロテノイドを蓄積し利用するしかないのです。

そのために販売されている色揚げフードには「アスタキサンチン含有」や「アスタキサンチン強化」などという宣伝文句が記載されています。魚が体内でカロテノイドを生合成できないために、カロテノイドの一種であるアスタキサンチンを多く含んでいるので色揚げに効果的ですよ、と謳っているのです。

では自然界でのアピストはどのくらいの量のカロテノイドをどのように体内に取り入れているのでしょうか。

アスタキサンチンを多く含むエビ類を摂取していると考える人が多いと思いますが、頻繁にそんなご馳走にありつけるのは稀です。実際には川底に住む微生物や植物に含まれるβカロテンなどからカロテノイドを体内に取り込んでいるようです。
そしてアピストのカロテノイドの摂取量はさほど多くはありません。
体表が赤いカニやザリガニなどは多くのカロテノイドを必要とすると思いますし、体内の肉まで赤いサケは相当量のカロテノイドを摂取していることでしょう。しかしアピストの赤色は体表の部分的な色であるため多くのカロテノイドは必要ありません。

アピストは雑食性のため、カロテノイドを含む餌は必要な分だけにして、それよりも植物性のフードやビタミン・ミネラルを豊富に含む餌をバランス良く与えてあげることが健康的な成長と色揚げに効果的であり、ワイルドが持つ体形や体色への近道だと考えます。

コクーンオンラインでは、アピストがバランス良い食事が摂れるように色揚げ専用フードの他にも植物性の素材やビタミン・ミネラルなどをバランス良く含んだ商品を厳選して取り揃えておりますので是非ご活用ください!
アピストの色揚げ方法の結論
ようやく色揚げ方法の結論の項にやってきました!

まずは色揚げが難しいとされる赤色について。
退色してしまったり発色しない赤色を発色させるためには、
  • 底床を生息地に近い色にしてDNAに刻まれた遺伝子情報を呼び覚まし、周囲の環境に対する保護色の必要性を感じさせて本来の体色を復活させる
  • 自家繁殖させた稚魚に対しても親の遺伝子と保護色情報を正確に伝えて本来の体色(保護色)を維持させる
  • 飼育者は適正な環境を提供し、発色の手助けをする
これらの実現のためにルブラの"ブラックウォーター"は有益な色揚げ用ツールになるはずです。

ルブラの"ブラックウォーター"を使って色揚げする際のコツ
  • 底床は赤色がしっかり発色する色の素材にする
    →底床を光により赤くするのが目的なので底床には明るい色の素材を使用してください。底床が黒いソイルや黒い砂、黒髭苔だらけの場合などはその効果を発揮しません。
  • 浮草や水草はできる限り少なくする
    →ルブラを通過した光が底床まで届くように、影になるような浮草や繁茂した水草は排除または少なくしてください。
  • ムラなく徹底的に光を照射する
    →水槽上部に隙間が無いようにルブラを配置し、水槽の場所によって光の強弱が発生しないように徹底的に底床全体を赤色にしてください。
  • 周囲から他の光が入らないように
    →ルブラを通過した光以外の光が水槽内になるべく入らないようにしてください。隣の水槽の照明や背面からの光は仕切り板などで遮光してください。
  • 強い光を照射する
    →透過率が高い素材を使用していますが赤色の樹脂板を通過するため光量は落ちてしまいますので、できる限り光量の大きい照明を使用してください。
  • 3週間程度を目安に他のフタに交換してください
    3週間程度で効果が現れてくると思いますが、この頃から赤い環境色にアピストが慣れてきてしまうので、1週間程度元のフタに戻してから再度ルブラを3週間使うようなローテーションを組んでいただくと更に効果を発揮します。
  • 威張らせてあげる
    →ルブラと直接関係ありませんが、水槽内に自身よりも強い魚が居たり何かにビビっている状態では発色しませんので、色揚げ対象魚が威張れる環境を作ってください。
  • 適正な水質とストレスの排除
    →上の項目と同様、発色を妨げるような何らかのストレスがある場合は極力それを排除してあげてください。
  • バランス良い食事
    →赤色の発色に必要な各種カロテノイドの他に植物性の餌やビタミン・ミネラルをバランス良く与えて自然な成長と発色を促してください。
この個体は、先月入荷しましたが在庫として残ってしまっていたのでルブラのブラックウォーターを使って色揚げをしてみました。
3週間前は背鰭の先端の朱色が薄く発色しているだけでしたが、3週間後には綺麗な朱色が出てきました。まだ伸びしろがありそうなのでもう少し色揚げ作業を続けてみたいと思います。

赤色以外の色揚げについては、赤色の色揚げ方法と基本的には同じで底床の色を変えてストレスの無い環境を整えてあげてください。

アピスト飼育を継続していると、底床の色によってアピストの体色が変化するのは何度も経験していることでしょう。明るい体色が好みの場合は白色が多めの底床に、濃い体色が好みの方や光り輝くブルーのラメを際立たせたいといった方は黒色が多めの底床にすると良いと思います。

虹色素胞が担うブルーや紫色などの光を反射する体色については、光の強さや角度によって全く異なる見え方をするので好みの光の角度を探してみるのも良いかもしれません。

餌については、赤色以外の色揚げ用フードというのは基本的には無いので、例えば青色を強化したいのでこの餌を与えた方が良いなどといったことはなく、ブラインシュリンプや一般的な総合飼料で問題ありません。人間と同じようにバランスの良い餌を与えて健全な体調を維持させてあげることが重要になります。
ブラックウォータータイプが完成するまで
実際にルブラのブラックウォータータイプを手にした方は、そのずっしりとした重量感と変わった構造にお気付きかと思います。

ここに至るまで長い時間を掛け試行錯誤を繰り返しました。

アピストの色揚げには底床の色が重要だと考えて実験に取り組み出したのが数年前。最初に試したのはガーネットサンドでした。
多少の成果はありましたが想定していた結果には遠く及びませんでした。それよりも失望したのはガーネットサンドの底床で撮影したアピストの写真でした。とても安っぽいアピスト写真になってしまったのを今でも覚えています。

この時点で底床に敷く素材により色を変えるのを諦め、次に照明により底床の色を変える実験を始めました。
可視光から紫外線まで色々な波長の光と色を試しました。しかし残念ながらここでも納得のいく結果を得ることはできませんでした。

そこで今度は様々な色のカラーシートを用意し、それを通した光により底床の色を変化させてみることにしました。赤色だけで13種類、その他にオレンジ色や青色や緑色など全部で40種類くらいの色を試しました。
その中で一番効果を得ることができたのが、現在のブラックウォータータイプの色とほぼ同じ色のカラーシートでした。

その後、このカラーシートと同じ色のフタを作成するために同じ色調の樹脂製の板を探しました。
しかし一番近い色の板は残念ながらアクリル板でした。アクリル板は樹脂の中では吸水率が高く、湿度により伸縮する素材として知られています。
一般的に室温が高いアクアリウムの環境で使用する水槽のフタにはアクリル板は不向きなのです。何故なら、水槽のフタは表と裏の吸湿量が異なるため一日で反り返ってしまうからです。

その後他の樹脂製の板を探しましたが目的の色は見つかリませんでした。複数の板を使って目的の色を再現しようともしましたが敢えなく失敗。

そこで最初に見つけたアクリル板が反り返らないようにできないかを検討しました。その結果がポリカーボネート板と重ね合わせることでした。

これにより反り返りは最小限に抑えられるようになりました。がしかし更なる問題が発生。違う素材を綺麗に面接着するのに難航しました。綺麗に接着する方法を見いだすまでに2ヶ月も掛かってしまいました。

こうしてブラックウォータータイプが遂に完成したのです。
どうしてこんなにずっしりしてるのか、どうしてこんな構造をしているのか、どうして価格がこんなに高いのか・・・。ご理解いただけたと思います。

現在もより良い素材や方法を日々探しているので今後もアップデートしていく予定です。
カラーシート
前項で記述した、ブラックウォータータイプの色を検討する際に試した約40種類の中で最も有効な効果を示したカラーシートを切り売りしています。

ブラックウォータータイプと同様の色揚げ効果をもたらしますので、このシートで色揚げ効果を確認してからアクリル製のブラックウォータータイプの購入を検討するのも良いと思います。
まとめ
ここまで当社が考えるアピストの色揚げ方法について記述してきましたが如何だったでしょうか。

ルブラのブラックウォータータイプを使用すれば必ず色揚げができるというのではなく、今までとは違う角度からアピストの色揚げを考えた色揚げツールの一つとしてご理解いただくと助かります。

しかし「アピストの色揚げ = 色揚げフードによる餌漬け」だけではないことはご理解いただけたと思っています。

ついでにここで、ブラックウォータータイプでは色揚げできないケースやデメリットをお伝えします。
  • 導入から一年程度経ち、成長が止まった成魚の色揚げには難しいかもしれません。
    既に現在の飼育環境に慣れてしまって保護色を不要と認識している可能性があるからです。
  • 赤色の体色を元々持っていない種や、生息地がブラックウォーターではなかった種に対してルブラを使った赤の色揚げは難しいと思われます。
  • 種によってブラックウォータータイプとの相性が良い場合と悪い場合があります。これも生息地の環境の違いによるものと考えています。
  • 種によっては、ブラックウォータータイプが影響を及ぼす部位に違いが生じる場合があります。
    これはボディの色と各鰭の中の色とではその目的が違うからです。例えば背鰭は泳ぐ時や何かに怯えている時は畳んでいますが、威嚇時やメスにアピールする時には大きく広げます。このようなことから部位によっては色揚げのアプローチ方法に多少の違いがあると考えています。
  • 材質が樹脂のため傷つきやすい。また静電気が発生しやすいです。
  • ブラックウォータータイプを使用した水槽は全体が真っ赤に染まるので間違いなく異彩を放つ存在となるでしょう。最初は水槽内の魚が見にくいと感じると思いますが、慣れてくると意外と水槽内の様子がよく見えるようになります。
  • ブラックウォータータイプを使用している水槽を撮影するとやはり異彩を放つ写真となってしまうため、撮影する場合は一旦フタを外す、またはクリアタイプに変更してから撮影した方が良いです。
    フタを外した直後は急な環境の変化に魚が怯える可能性がありますのでしばらく時間を置いてから撮影してください。
ワイルド種が入荷すると上位クラスのアピストが人気になりますが、同じ生息地で採集された場合は全ての個体がそのロットのトップクラスと同等のポテンシャルを持っているはずです。ワイルド種を導入すると何かと繁殖ばかりに目が行きがちになりますが、トップクラスを超えるようなバリバリの個体に仕上げるという楽しみもあります。

また自家繁殖させたFも同様にワイルドのトップ個体を超えるような仕上がりを実現させて「えっ!ワイルドかと思った!」と言わしめることも可能です。

そのような場面でルブラが少しでもその一助となっていれば嬉しいです。

究極の色揚げ法はやはり生息地の環境を再現すること。
当然ながらできることとできないことがありますが、隣の水槽に肉食魚を泳がせたり、1日に2回ほど鳥のフィギュアを水槽の上に置いたりしたら何らかの変化があるのでは?などと考えたりしています。真面目に。笑

ルブラのブラックウォータータイプは開発当初からアピストの色揚げ用ツールとして制作しましたが、使用しているうちにおまけ的な使い方も見つけました。
小型のカラシンを導入した際にブラックウォータータイプを使用している水槽では魚がとても安心するようなのです。
ワイツマニーテトラという綺麗なカラシンをご存知かと思いますが、このカラシンは大変臆病な性格であることも知られていて、実際にいつも物陰に隠れていることが多かったのですが、ブラックウォータータイプのフタを使用している水槽では何故か怯えることなく元気に泳ぎまわり餌もしっかり食べてくれています。これは嬉しい副産物となりました。

今後もこのような別の使い方も探しながらより良い結果を得られるように今後もアップデートを重ねていければ、と考えております。

なお、ご注文のタイミングによっては加工処理が立て込んでいて、納期に一週間程度必要な時もありますので可能な限り余裕を持ってご注文いただけますと大変助かります。

長文にお付き合いいただきありがとうございました。

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最近、ルブラに関するお問い合わせとともにアピストグラマの色揚げについてのご質問をお受けする機会が多くなっています。
色揚げ技術を惜しみなく公開しているケースはあまり多くありませんが、今回は当社が考えるアピストグラマの色揚げ方法について書いていこうと思います。プロモーションを含みます。笑
ルブラのご紹介
水槽用フタ [ ルブラ ]
まずは、フタ受けが要らない軽くて割れない水槽用のフタシリーズ [ ルブラ ] のバリエーションをご紹介いたします。
  • クリア・・・
    ガラスと同等の透明度を誇り熱や湿度にあまり影響を受けないポリカーボネート製です。
  • オパール・・・
    光を拡散させ柔らかな光を水槽の隅々まで行き渡らせる効果があります。
  • ブロンズ・・・
    クリアタイプと比較し30%程度光を減光させるため藻類の繁殖を抑制する効果があります。
  • パンチングボード・・・
    水温の上昇を気化熱を使って下げる場合にパンチングボードはとても有効です。
  • ブラックウォーター・・・
    色揚げに効果的。南米の熱帯雨林を流れる赤褐色のブラックウォーターを簡単に再現できます。
これらバリエーションの中で色揚げ用ツールとしての役割りを担うのはブラックウォータータイプになります。
色揚げの基本的な考え方
先にお断りしておきますが、本記事内の色揚げ方法はアピストグラマ以外の種での効果は検証しておりません。また冒頭で述べているように、当社が考える独自の色揚げ方法であるため必ずしもこの方法が正しく、全てに対して効果が高いとは限らないことを予めご了承ください。

色揚げ方法は大きく分けると以下の二つになります。
  • 餌漬けにする
  • 飼育環境を整える
前者は、色揚げ飼料のみを与えて体色を維持する方法。また自家繁殖個体の場合は幼魚の頃から色揚げ飼料を強制的に与えて色揚げする方法。
後者は、飼育環境を野生環境に可能な限り近付けてあげて、遺伝子を刺激し本来持っている体色を引き出す方法。
今回は後者の飼育環境を整える色揚げ方法について説明していきます。

本題に入る前に、アピストグラマは何故あのような綺麗で様々な体色を持っていると思いますか?

飼育者を楽しませるため、と思いたいですが残念ながら違います。

水槽内で普段は威張り散らしていても、生息地である南米の広大で弱肉強食の世界でのアピストは底辺に位置する魚種です。そのため捕食者から自らの身を守るためにその環境に合わせた体色を持っているのです。
そうです、"アピストの体色は保護色"と捉えるのが色揚げを理解し実施する上でとても重要です。

アピストが南米の様々な場所に生息しているからこそ、その環境に合わせて様々な体色を持つようになった。そして同じ種であっても生息地の違いにより体色が異なるためにバリエーションが増えてコレクション性が増す。
そのように考えると、アピスト自身は意識していないけど結果として先ほどのアピストの体色が綺麗なのは何故かという質問に対し、飼育者を楽しませるためという回答はあながち間違っていないのかもしれないですね。
生活圏と保護色
保護色とはどのようなものなのか、主に生活している場所との関係性をみていきましょう。


ネオンテトラ・カージナルテトラ・グリーンネオンテトラと言えばアマゾン川やオリノコ川の上流域を中心に広範囲に生息している熱帯魚を代表する最もポピュラーなカラシンです。
いずれも爽やかな青色と濃い赤色を基調にした体色で、その面積は多少違いますが背中側に青色、お腹側に赤色という配色です。実はこの配色が捕食者から身を守るための保護色と言われています。


赤褐色のブラックウォーターの川に生息する彼らの生活圏は上〜中層です。上層や水上からの捕食者に見つかりやすい背中側は空と同じ青色にすることで目立たないようにしています。対してお腹側が赤色なのは水中の捕食者から身を守るための保護色です。水中から上を見上げた時に赤いブラックウォーターと同化して目立たなくなるようにしているのです。

コリドラスやオトシンなどの底物系と呼ばれる種どうでしょうか。


背中側は川底の石や土などに紛れるように体色や模様で保護色を形成していますが、お腹側は真っ白です。全てがこれに当てはまらないかもしれませんが、彼らの生態と生活圏ではお腹側に保護色は不要なのです。

ではアピストはどうでしょうか。
ディプロタエニアやプサモフィラのように水深のある砂場が生活圏というアピストも居ますが、それ以外のほとんどのアピストの生活圏は、捕食者である肉食魚が入って来れないような浅瀬です。雨季や乾季により多少の違いはありますが、流れの早い本流ではなく、支流の浅瀬でほとんど流れが無い水溜りのような場所を生活圏にしていることが多いです。
そしてアピストは川底近くの下層を生活圏としているので、ネオンテトラやカージナルテトラのような背中側の青色は必要としません。
アピストは、捕食者であろう水上の鳥や水中の肉食魚などに見つからないために、川底の色と同じような体色を保護色としていると思われます。

赤い水に住むアピストは赤色の保護色を持ち、透明な水に住むアピストは青色や黄色の保護色を持ち、茶色い水に住むアピストは黄色やオレンジ色の保護色を持つ。大雑把ですがこのような事が言えます。

余談ですが、ネオンテトラ・カージナルテトラ・グリーンネオンテトラの話に戻ります。もしこの3種が同じ場所に住んでいたら生活圏がどのように仕切られるのか個人的にとても気になります。
赤色の面積順に並べると、カージナルテトラ → グリーンネオンテトラ → ネオンテトラとなります。それが保護色だとして、彼らが同じ場所に住んでいたら、果たして川底から水面に向かってカージナルテトラ → グリーンネオンテトラ → ネオンテトラの順できれいに生活圏が分けられるのだろうか。

そしてハイフェソブリコン・エイリョスというボディが黒くて背鰭と尾鰭が鮮やかな赤色をした珍カラがここ最近アラグアイアから入荷していますが、一体どんな環境に暮らしていたらあのような体色になるのか非常に興味があります。
学術論文には緑色と青色の少し深そうな沼のような写真が載っているのですが、実際にはかなり特殊な茶色い水に生息しているようです。写真で良いのでいつか実際の生息地を見てみたいものです。
底床の色と体色の関係

この写真は細身で体の至るところが赤く染まるとして知られるアピストの生息地です。

水は赤褐色のブラックウォーター、川底は白い細かな砂で、曇っていますが光で照らされた浅瀬の川底は赤茶色に染まっていますが、水深が深いところは赤黒い色をしています。
このような場所で真っ白な体色をしていたら捕食者にすぐに見つかってしまうのは容易に想像できますよね。
では、川底が白い砂ではなく枯れ葉が堆積している場所ではどうでしょうか。赤褐色のブラックウォーターを通過した太陽光は茶色い枯れ葉をきっと真っ赤に染め上げていることでしょう。なのでやっぱりそのような場所でも保護色である赤い体色は必要不可欠なのです。

ネグロ川に生息する体表的なアピストであるエリザベサエ。顔周りから腹部にかけて赤くそして上品な雰囲気を持つことからアピストグラマの女王と呼ばれています。
最近は毎年入荷していますが、採集された場所が同じであったとしても季節や年によって色の表現が異なることがありますよね。
例えば、昨年は腹部や腹鰭が赤かったのに今年のエリザベは頬しか赤くなかった、とか。

これは全く同じ採集ポイントであっても起こりえることなのです。例えば、昨年は日陰が少なく川底まで太陽の光が届いて堆積した枯れ葉が真っ赤になっていたけど、今年は川辺の樹木が成長して日陰になったお陰で日差しが川底まで届く時間が少なかった、なんて事が起きれば同じ場所に住んでいたエリザベでも自らの身を守るために体色を変化させることでしょう。

なので「あの年のヤワウィーラ産はヤバかった」とか「あの時のアイワナのメンデジーはスゴかった」となるのです。彼らアピストにとっては死活問題なんですけどね。笑

アピストを飼育していると彼らの視線を感じることが多くありませんか?
陰に隠れているようでも飼育者の行動を見張っているようで、こちらのちょっとした動きにもしっかり反応します。それだけアピストは視力が良いと言えますし、目から得る情報がとても多いとも言えます(多分他の魚種も同じだと思いますが)。
自らの生活圏の環境色についても無意識に目から情報を得ているはずです。そしてその環境色に対して適切に体色を変化させるように彼らの遺伝子にしっかりと刻み込まれているはずです。

極々たまにアルビノのアピストを見かけることがありますが、そのような場合は視覚異常を患っているケースがほとんどです。ここからも視覚から得る情報は重要というのがわかります。

さぁ、それでは前振りはこの辺までにして、ここからはアピストの具体的な色揚げ方法について・・・

と言いたかったのですが残念ながらお時間がきてしまいました。。。

・ワイルド種の体色が飼育しているうちに徐々に退色してしまう・・・。
・苦労して繁殖させたのに稚魚の体色が親のように出てこない・・・。
などという悩みについて、次回は解決策を示せるようにしたいと思います。

見慣れた自分の水槽を見ていてもきっとその問題点は見つけられないと思います。しかし最近はSNSが発達しているので沢山の人の水槽環境を客観的に見ることができます。きっと同じアピストでも飼育者によってアピストの体色が異なって見えるはずです。
例えば、ヨーロッパのマニアの方々は南米現地の環境を模してブラックウォーターに白い砂を敷いているケースが多いです。しかし水が茶色いのでアピストの体色も茶色主体になってしまってるケースが多いです。

底床が砂かソイルかでも体色は異なってきますよね。
意外な盲点として、水槽内の藻類によってもアピストの体色が変化しているのをご存知ですか?底床にビッシリと緑のコケが生えている場合はアピストの体色も緑っぽくなってますし、黒ひげゴケが底床を覆っている場合は体色も黒っぽくなってます。

このように底床の色に注目してアピストの体色と対比しながら他の飼育者の方々の写真を見てみるのは新たな発見もあったりして楽しいものです。

後編につづく。。。

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