厳選した美しいアピストグラマ等の熱帯魚を提供。熱帯魚輸入卸販売のコクーン

コクーンオンラインがオープンして二週間が経とうとしていますが、お客様からの問い合わせで一番多いのが、
「アピストの色揚げ効果が一番高いのはどの餌ですか?」
という質問です。
効果が同じような餌が何種類もあり多分迷われているのだと思い、少し申し訳ない気持ちです。

Naturefood - Supreme Kristall (S) 55g
このような質問をお受けした場合、当社では迷うことなく『ネイチャーフード スプリームシリーズのクリスタル Sサイズ』をお勧めしています。

この餌は、色揚げ効果はもちろん、南米淡水魚が必要とする成分がバランス良く配合されていて喰いつきがとても良いからです。
栄養バランスが良い餌を摂取し、水槽内の環境が整っていれば魚の体色は自然と鮮やかになります。
ただし以前もお伝えしていますが、赤色と黄色の色素は魚の体内で生成することができないのでアスタキサンチン等のカロテノイドを餌から摂取する必要があります。
その点このスプリームシリーズは十分すぎるほどのアスタキサンチンを含んでいます。指で少し触っただけでも指先が赤く着色してしまうほどです。笑

Naturefood - Supreme Kristall (S) 55g
実物はこんな状態になっており、顆粒というよりは粉末と表現した方が良いかもしれません。
この餌の大きな特徴の一つがしっとりと湿っていることです。それにより水面に落とした際に飼育水とよく馴染み素早く沈んでいきます。

Naturefood - Supreme Kristall (S) 55g
更に湿っていることにより指で軽く摘まむと簡単に塊になり、より一層素早く水中に沈めることが可能です。
底床を啄んで摂食するアピストの他、低層を生活圏にしているコリドラス等にも喜ばれる餌だと実感しています。

では実際に給餌しているところを動画にしましたので是非ご覧になってください。


如何だったでしょうか。
この細かさでこれほど早く低層に行きつく餌は今まで無かったと思います。
是非一度お試しください。

スプリームシリーズは少し植物性の成分が不足しているように思えます。
アピストは雑食性なので、スプリームシリーズと一緒に植物性成分が多く含まれている餌も与えるよう問い合わせの回答時にお伝えしています。

トロピカル スーパースピルリナミニ 56g
ドクターバスラー バイオフィッシュフード クロレラ(M)
ドクターバスラー バイオフィッシュフード アサイー(M)
これらの餌も粒がとても小さく喰いつきがとても良い餌です。週に一度程度与えることにより栄養バランスが整い、その結果体色の色揚げ効果が促進されます。
ただしその効果はすぐに表現化されるものではないので、一ヶ月程度経過してからその効果をご確認ください。

その他に、トロピカル製品には色揚げに特化した製品をご用意しています。
これらの餌と他の餌を独自に組み合わせて効果を確認してみるのも楽しみの一つではないでしょうか。

何かご不明な点等ございましたらお気軽にお問合せください。


にほんブログ村 観賞魚ブログ アピストへ
販売特約店様にリリースしたアピストのご紹介です。
本日は3種を新たにリリースいたしました。

Apistogramma sp. D24
Apistogramma sp. D24 (Rio Vichada)

前回入荷した sp. D24 のタイプIIのみが今回入荷しました。

ちなみに前回のタイプI は現地から、ビチャダのヴィエジタとの修正連絡が入っております。情報が錯綜してしまったことをお詫びいたします。
しかしビチャダのヴィエジタをご購入された方からは、メタ川やマナカシアス川エリアとは背鰭の形や色の入り方が違うとのお声をいただいており、ホッと一安心しております。

そして前回のタイプIIの方が sp. D24となります。

Apistogramma sp. D24
さてこの sp. D24について、今更ですがこの種の特徴を三点お伝えしておきます。

一点目が、胸鰭の付け根からお腹にかけて強い黄色を発色します。
二点目が、腹鰭の先端が赤く染まっている、もしくは赤色発色前の黄色になっています。
三点目が、尾筒のコーダルスポットはD25やD28よりも大きいです。

種を判別する際には体色や鰭の色は関係ないのですが、あくまでもDナンバーは種が特定されるまでの仮ナンバーという位置付けなので、このような色の違いが重要視されている部分もあります。
ヴィエジタI~IIIもカラーフォームと言われているように。

Apistogramma sp. D24
ただし、頬の赤い斑点はこの種を特定する大きな特徴ではありません。
上の写真の個体は5cm弱の雄ですが頬に赤はほとんど発色していません。(環境に慣れれば今後発色してくると思います)

Apistogramma sp. D24
こちらの個体は4cm弱の個体ですが、成長したらどうなってしまうのか、と思うほどベッタリと頬の赤が発色しています。
従いまして、魚を選別する際には頬の赤色は重要視されますが、D24という種として判別する際には頬の赤を気にする必要はありません。

しかし、本当に、本当に残念なのは今回も雌が極少数だったことです。この種は野生でも雌の数が少ないのかもしれません。


Apistogramma sp. cuiari
Apistogramma sp. cuiari

コロンビアでアピストグラマを研究しているダニエルは、3月の初めから約一か月間の採集旅行に出掛けておりました。(因みにDナンバーのDはこのダニエルの頭文字から取りました)
今回彼はオリノコ川~ネグロ川~ヴァウペス川と旅をし、その間に採集した魚をシッパーに送り日本に届いたのが先月よりリリースしているアピストたちです。
そして旅の最終目的地がクイアリ川でした。

もちろん sp.クイアリが日本にやって来ています。
今回の sp.クイアリは10cmほどの大きな個体も若干居ますが、4~6cm位の飼育し易いほど良いサイズがメインとなっています。
小さくても既に頬赤個体が多いので育成を充分お楽しみいただけます。


Apistogramma sp. D52
そして、「クイアリに行くなら絶対に新種を見つけて来て!」とお願いしたら本当に新種を見つけてきてしまいました(笑)

Apistogramma sp. D52 / sp. Harol

最初に発見した漁師の名前がシノニム(別名)になっています。彼はすごく喜んでいました(笑)

Apistogramma sp. D52
さて、このD52は今回約30尾捕獲でき、その内の数尾が輸送中に死んだり病気になりましたが、無事だった残りの半分がノルウェーへ、そして半分が日本へ輸入されました。
従って商用ルートに乗った D52は今日本に居る十数尾だけです。

場所が場所だけに多分今後の入荷はほとんど無いと思いますし、日本のアピスト史に残るであろう逸材だと感じています。(地味ですけど。笑)

Apistogramma sp. D52
サイズはこんなチビばかりなので今回リリース出来る数は極々少数になりますことをご了承ください。

採集旅行中に撮り溜めた写真や動画は膨大な数になっています。現在整理していますが、機会があればこの場で現地の様子をご紹介出来ればと思っていますので、あまり期待せずにお待ちください。


にほんブログ村 観賞魚ブログ アピストへ
この度、観賞魚用ドライフードのインターネット通販を始めました。

その名も、『コクーンオンライン』。そのまんまですが(汗)
画面右もしくは画面下のバナーよりアクセスしてください。

※生体は販売しておりません。生体は特約販売店様にてお求めください。

日本をはじめ世界で販売されている様々な餌を探し求め、そして試し、その中から次のような条件を満たすアピストグラマ等小型の観賞魚に最適な乾燥餌を厳選しました。
  • 嗜好性が高く喰いつきが良い。
  • 幼魚の口にも容易に入る小さなサイズ。
  • 沈下性。
  • 色揚げ効果がある。
  • 健康を維持し成長を促す高い栄養価。
現在は以下4メーカーの製品をメインに取り扱っています。
※いずれも農林水産省が定める飼料安全法に基づき生産国より直輸入しています。

どの製品も非常に栄養価が高いフィッシュフードです。
主食としてもご利用頂けますが、現在ブラインシュリンプをメインに給餌しているなら、ブラインシュリンプを主食、これらの製品は前菜、おかず、おやつという位置付けでご使用頂くことをお奨めいたします。

では何故ブラインシュリンプの他にこのようなドライフードを観賞魚に与える必要があるのか。

魚類の体色は表皮に存在する色素細胞が光を反射させることにより我々人間の目を楽しませてくれています。
色素細胞には各色を生産・蓄積する色素胞と呼ばれる細胞がありますが、その内の赤色素胞と黄色素胞は代謝によりその色素を生産することが出来ないため餌から摂取し蓄積する必要があります。
自然界においては様々な天然の餌からカロテノイド(アスタキサンチン等)を摂取出来ますが、アクアリウムの環境下で赤色と黄色の綺麗な発色を維持させるには赤色素胞と黄色素胞の元となる成分を飼育者が与える必要があるのです。



Dr. Bassleer
Biofish Foodは、魚類学者Dr. Gerald Bassleerが研究を重ね開発した観賞魚用の乾燥餌ブランドです。

『健康を維持すれば魚自らが持つ美しさが発揮される』という概念を基に開発された栄養価が高いフィッシュフードです。

観賞魚の健康を維持するために必要なタンパク質、アミノ酸、ビタミン、ミネラル、微量元素、必須不飽和脂肪酸が含まれています。
またバスラー博士は魚の病気予防を目的に腸内細菌を助ける役割りを果たすプレバイオティクス(善玉菌)の研究をしており、Biofish Foodにもそのプレバイオティクスが添加されています。

高温により破壊される恐れがあるビタミンやプレバイオティクス等の添加物は、顆粒状に加工した後に低温でコーティングされているためその成分が壊されることなく魚の体内に取り込まれます。

人工着色料は一切使用せず、非常に豊富な栄養成分が含まれています。また嗜好性が高く消化吸収に優れているので、食べ残しや排泄物が減り、飼育水が汚れにくいのも特徴です。


Nature Food
Nature Food
Naturefoodは、ヨーロッパのブリーダーから絶大な支持を得ている非常に品質の高いドライフードです。

このメーカーの製品は、全ての工程を手作業で行っているため生産量が少なく、現在はヨーロッパエリアでしか販売されていません。
この貴重な製品が今回初めてヨーロッパの地を飛び出し、皆さまにご紹介出来ることはとても喜ばしいことです。

Naturefoodは最高品質のシーフード、甲殻類、ほうれん草やアルファルファ等の野菜、スピルリナや貴重な海草、酵母やグルカン・ビタミン・アスタキサンチンを含む原材料のみを使用しています。

製造工程では魚の成長と健康に重要な物質(ビタミン、ミネラル、微量元素等)が破壊されないように約60℃の低温で加熱・加圧して製造されています。

高品質の素材とタンパク質・脂肪の絶妙なバランスによって作られたNaturefood製品は、抜群の喰いつきを見せ、消化と代謝のストレスを軽減させます。
特にSupremeシリーズは『魚たちに餌を与える単純な作業がこんなに楽しかったのか』と実感していただける製品です。


Aquatic Nature
Aquatic Natureは、1989年に設立したベルギーを代表するメーカーです。
日本での知名度は低いですがヨーロッパにおいてはよく知られたアクアリウム総合メーカーです。

自然豊かな地で丁寧に作られた乾燥餌は各国のブリーダーからの評判が高く、対象の魚種毎に成分や大きさを変えて製品化しているのはこのメーカーの大きな特徴といえます。

『ドワーフシクリッドフード』で成長を促し、色揚げ効果には『トロピカルエクセルカラー』や『コードカラーフレーク』で直接働きかける使用方法がお奨めです。


Tropical
Tropical社は1977年にポーランドで設立され、エーハイム、テトラ、セラ、JBLといったメーカーと肩を並べるヨーロッパの老舗アクアリウムメーカーです。

同社の製品は現在日本ではほとんど流通していませんが、黄色いパッケージに『Tropical』の文字が入った製品を何処かで一度くらいは目にしたことがあると思います。
特にフィッシュフードに関しては独自の研究開発を長年続けており、その品質の高さと種類の豊富さから世界中のアクアリストに愛され続けています。

このメーカーの製品は、他のメーカーの製品にはあまり見られない原材料を使用しているものが多く、魚種毎に細かく分類され製品化しているのが特徴です。
また魚の健康や成長促進を目的とした製品の他に、色揚げ用に特化した製品がいくつもあるのも特徴の一つと言えます。

2016年に発売した『ソフトライン』シリーズは現在世界中で大ヒットしている製品です。
このソフトラインシリーズはその名前が示すとおり柔らかい粒状に加工してあり、魚種毎に成分・粒の型・大きさが違い水に沈む速度が調整されています。



取り扱っている製品は全て生産国より直輸入しているため為替レートの変動に伴い販売価格も変化します。
可能な限り販売価格は抑えるつもりですが、輸送費用や関税、各種手数料を要するため国産フードと比較して割高になってしまうことをご了承ください。



Brine Shrimp Eggs
ブラインシュリンプ・エッグも販売しております。
  • 孵化率90%~93%。孵化後の幼生のサイズが小さな最高品質のソルトレイク産ブラインシュリンプ・エッグ。
  • 孵化率がほぼ100%。当社で扱っているソルトレイク産よりも幼生のサイズが更に小さなベトナム産ブラインシュリンプ・エッグ。
  • ソルトレイク産とベトナム産ブラインシュリンプ・エッグを半分ずつブレンドしたハーフ&ハーフ。
ご使用量に合わせ50g~170gの4サイズに分け、ブラインシュリンプ・エッグの品質を長時間維持出来るようにチャック付アルミパック入りでご用意いたしました。

皆さまのご利用を心よりお待ちしております。

コクーンオンライン



にほんブログ村 観賞魚ブログ アピストへ
販売特約店様にリリースしたアピストのご紹介です。
本日は5種を新たにリリースいたしました。

Apistogramma sp. Mitú (Rio Vaupés)
Apistogramma sp. Mitú (Rio Vaupés)

久しぶりの入荷です。
数年前に日本に初入荷し、その時は sp. ヴァウペスとして販売されました。
マクマス系でありながらこのスリムな体形はやっぱり変わってます。


Apistogramma sp. Rautenband (Rio Vaupés)
Apistogramma sp. Rautenband (Rio Vaupés)

この種も数年前に初入荷し、cf. ヘルケリーとして販売されました。
今年に入ってからドイツのシクリッド学会で研究論文が発表され、現在は sp. ルーテンバンドと呼ばれています。
今回入荷した個体たちは手頃なサイズでかなり綺麗になりそうです。


Apistogramma cf. personata (Rio Vaupés 南岸産)
Apistogramma cf. personata (Rio Vaupés 南岸産)

ヴァウペス川の南岸の支流にて採集した cf. ペルソナータです。
背鰭が高く、体色の黄色が強いので最近入荷している cf. ペルソナータと同じタイプと思います。


Apistogramma cf. personata (Rio Vaupés 北岸産)
Apistogramma cf. personata (Rio Vaupés 北岸産)

こちらはヴァウペス川の北岸の支流にて採集された cf. ペルソナータ。
南岸産と比較してかなりスリムな体形です。
いずれの個体も小さなサイズなので、成長した時にどのような姿になっているのか気になります。


Apistogramma sp. D39 / sp. sp. Alto Vaupes I (Rio Vaupés 源流域)
Apistogramma sp. D39 / sp. Alto Vaupes I (Rio Vaupés 源流域)

昨年発見され、衝撃の入荷を果たした sp. D39が今年もやって来ました。
今回のは程よいサイズでの入荷ですので、育成も繁殖も楽しめるはずです。


にほんブログ村 観賞魚ブログ アピストへ
Apistogramma sp. D51
昨日、ノルウェーのTom Christoffersen氏が運営するサイトが久しぶりに更新され、コロンビア産アピストグラマの新種、sp. D51とsp. D52が掲載されました。

実は上のこの個体、採集された日のうちに現地から当社へ写真付きで情報が提供されており、「新種?」「sp. イサナ?」などと真夜中にやり取りをしておりました。
と言いますのは、鮮やかな体色もさることながら尾鰭がライヤーテールではなく、ラウンドテールからスペードテールに近かったからです。

その後、現在知られているアピストグラマのいずれの種にも属さないだろうと判断され sp. D51というDナンバーが新たに付与されました。

実は、上の写真の個体が先日当社に輸入されておりました。
しかし大変残念な事に、この個体は死着でした。ただしそのような状態でも鮮やかな体色は写真の個体そのものだったのが強く印象に残っています。


Apistogramma cf. uaupesi
その派手な個体と一緒に捕獲されたのが、3月20日リリースでご紹介しましたApistogramma cf. uaupesi (Upper Rio Negro)です。

Apistogramma cf. uaupesi
しかしリリース出来そうな個体はいずれも小さく、一番上の写真のような派手さや尾鰭の形を確認することは出来ませんでした。
そのため当社としましては、その時点で確認が取れていなかったこともあり販売名は「cf. uaupesi」としたのです。

その後現地の漁師に一番上の写真と同一種なのかを確認したところ、「多分同一種のはずだ」との回答を得ました。
その理由は、「現地の川では同じ場所に似た同一グループの種が一緒に棲息している事はまず無いから」とのこと。

Apistogramma cf. uaupesi
そこでリリース前に撮影した写真をもう一度見直してみました。
確かに、顎下の隈の入り方、全体的な体色、尻鰭の色の入り方、尾鰭は真っ赤になるであろうと思われるオレンジ色の出方、等を見ると一般的に知られているロートカイル系とは少し違うところも僅かながら見えてきます。

当社に残っているのは2~3cmの幼魚ばかりで、将来の体色や背鰭の形状までを現段階で予測するのは不可能なサイズです。
もし既にご購入されているお客様、または販売特約店様に直接足を運べるお客様は是非ご自身の目で背鰭の形状なども併せてご確認ください。
背鰭の立ち上がり(一条目)がロートカイル系のように低いのか、それともsp.セーゲルフロッセンのようにいきなり立ち上がっているのか、などが大きなヒントになると思われます。

当社は、嘘や適当な事を並べてまで仕入れた魚を売るつもりはありませんが、このアピストグラマに関してだけはこの記事のタイトル通りです。


にほんブログ村 観賞魚ブログ アピストへ